さて、もう11年目に入ってしまった。
めちゃイケは俺が中学時代頃が多分一番面白かったと思う。俺が軟式テニスばっかで辛かった時代でもあった。しかしめちゃイケが面白過ぎてそんな悩みとかも吹っ飛んだ。部活のメンバーとかとめちゃイケの話で盛り上がった時とか無茶苦茶楽しかった。
しかし、俺の地元ではフジテレビが映らない。なのでクラスの人に先週のめちゃイケの話題を振っても伝わらなかった。それがなんか悔しいかったというか、もったいないなとか思ってた。あんな面白いものを見れない人間がいるとは。

しかし年月が経ち、俺が上京するちょっと前位からめちゃイケの面白さも絶対ではなくなった。ネタ切れとかBPOだPTAだ製作費だ、色々関係してるとは思うが、あんなに面白かった番組は俺はマジで未来永劫続くものだと思い込んでいた。しかしそんなことがあるわけなかった。ちょっと冷静に考えればわかる。そんなもの永遠に続くわけがない。というか永遠に続くものなんかこの世にないだろう。まさに盛者必衰。また一つ現実を知ってしまった。

上京して丁度10年。一体俺に何が出来るだろうか。俺は今何も夢がない。やりたい仕事も結婚願望もない。

でも、もう正直に書こう。本当はカメラマンでもADでもなく、芸人としてめちゃイケとかに出たかった。めちゃイケのスタッフという夢は第二候補だった。だけど芸人は無理だなと諦めて専門学校に行った。本当はあまり興味もなければ、ただ東京に独り暮らししたかっただけだ。

ああ、なんか書けば書くほど社会一般的に云うダメ男になってくな。まあ本当はダメ男とか大して思ってないが、どうやらダメ男はダメらしい。

俺が本当にやりたいことってなんなんだろうな。普通のサラリーマンとかで働くのは絶対無理だな。本当言うと俺は働きたくない。家でゴロゴロしていたい。ただ、この世に俺が生きていたという証を残したいという願望もある。めちゃイケが俺を救ってくれたみたいに、俺も誰かを楽しませるような人間になりたい。心のどっかでそれはずっとある。
俺もやっぱりそういうのやりたい。
ああ、なんかないかなあ。